
温泉をとことん楽しむ「温泉の素」 2017.11.27
お風呂大国日本!ネットやドラックストアなどで様々な入浴剤が手に入ります。 全国各地の本格的な温泉の素もあるので、効果・効能を上手く使って楽しいバスタイムを!

たとえば「今日は群馬の草津温泉、明日は兵庫の有馬温泉」と、おうちのお風呂で全国の湯めぐりができます。 乳白色や黄緑色など、湯の色や香り、その日の気分で温泉を選ぶのもいいのですが、温泉の基本的な効果や効能を知って、 そのときの自分の状況にあった温泉の素を選べるようになれれば、もっと効果的に入浴が楽しめるようになります。 そこで注目すべきは「泉質」です。全国各地の温泉には、大きく分けて9つの泉質があり、それぞれに特徴があるのでまとめてみました。
◎単純温泉
刺激が少なく、子供からお年寄りまで安心して入れます。鎮静効果もあるので病後回復、疲労回復にも効果があります。 弱アルカリ性の単純温泉の場合は、角質を取る美肌効果も期待できます。
◎炭酸水素塩泉
美肌効果が期待できるアルカリ性の温泉で、入浴後にはお肌がスベスベになります。 しかし乾燥肌の人は入浴後の保湿ケアが必要です。また、胃の運動を高めるため慢性胃炎にも効果を発揮します。
◎硫黄塩泉
卵が腐ったような独特の香りと、湯の花で白濁した水色が特徴です。 切り傷や動脈硬化のほか効能は広く、万病の湯と呼ばれています。
◎二酸化炭素泉
入浴すると炭酸ガスの気泡が肌に付く。 炭酸ガスは皮膚から吸収され、毛細血管や細小動脈を拡張させるため、血液の循環を促します。 心臓業や高血圧、動脈硬化に効果的です。
◎含鉄泉
褐色なのは、文字通り鉄分を含み、空気に触れ酸化するからです。体の芯まで温まり、鉄分が増血作用を促進。 貧血、月経障害、更年期障害など女性の悩みに効果があるほか、腎臓、胃腸、関節痛などにもオススメです。
◎硫黄泉
硫黄塩泉同様、独特な匂いが特徴です。炭酸ガスが血行を促し、体の隅々まで温まるため女性には嬉しい効果も。 また解毒作用もあることから皮膚病、皮膚の角質化にも有効です。
◎酸性泉
酸性が高く、殺菌力が高い温泉。慢性皮膚病、消化器病、婦人病、糖尿病にも。刺激が強いので、入浴すると染みることも。 肌の弱い人は入浴後にシャワーで洗い流してから上がりましょう。
◎放射能泉
一般的に「ラドン温泉」と呼ばれる。放射能というと危険な気がするが、常温で気体化し人体に害はありません。 痛風や高血圧、胆石や腎臓の機能改善にも効果があります。しかし、湯あたりしやすいため長風呂には注意してください。
いかがでしょうか? 覚えておけば本物の温泉に行った時にも役立ちそうですね。
ちなみに、湯の花入りの入浴剤など、硫黄や硫化物を含む温泉の元を自宅のお風呂で使う場合、追い炊き機能を使うと風呂釜を痛めることもあります。 取扱説明書などを読んでから使用しましょう。また、温泉の素のほかに体の不調に有効的な入浴剤を使うなら、医薬部外品の表示がある商品を選ぶことをおすすめします。 厚生労働省により、成分の含有量やそれによる効果が認められているので安心です。
これらの知識を頭に入れつつ、その日の気分でどんなお風呂にするかはあなた次第。今日も快適なバスタイムで心身ともに癒されてください。