廃校リノベーション 地域のコミュニティとなった旧校舎たち 2018.2.28
出生率低下や少子化、地方の過疎化が進む中、多くの小中学校が廃校になっています。 懐かしい学び舎を解体せずリノベーションして活用する事例が注目を浴びています。
廃校の有効活用を推進するため、文部科学省による~未来につなごう~「みんなの廃校」プロジェクトが既に立ち上がっています。 活用方法や利用者を募集している未活用の廃校施設等の情報を集約・公表し、活用ニーズとのマッチングをすすめています。
文部省のページでは大きく6つのジャンルにわけ、活用事例を紹介しています。
1.オフィス・工場
2.児童・高齢者などのための福祉施設
3.アート創造拠点などの文化施設
4.体験学習施設・宿泊施設など
5.大学・専門学校などの教育施設
6.特産品販売・加工施設など
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyosei/1296809.htm
文部科学省の調査データでは廃校の7割は再利用されているとされますが、その中でも特徴的な注目事例を紹介します。
山梨県須玉町「おいしい学校」
昭和に建てられた校舎の中に、洋と和それぞれのレストラン、パン工房、農産物やワイン、土産物等の販売所、宿泊施設、ハーブの湯を備えています。 当時から使われていた給食食器を使って給食を食べることもできます。
群馬県みなかみ町「泊まれる学校 さる小」
https://www.sarusho.com/index.html
図書室、理科室、家庭科室、音楽室など、それまで使われていた教室を綺麗にリノベーションしたうえで、木造の校舎の味わいをそのまま活かした形で改装。 自然にまつわる学びと体験ができる宿泊施設です。
世田谷区「IID世田谷ものづくり学校」
クリエイター向けのワークショップやサポートを行う産業振興施設。教室を「仕事場」としてクリエイター・デザイナーに開放。 同時に地域コミュニティ、イベントスペースとしても一般向けに開放し小学生向けロボットプログラミング講座なども開催されています。
黒板、廊下、机なども再利用された施設は、行くだけでどこか懐かしい気持ちになりますね。今年の夏休みは自分自身が子供にかえる旅に出かけてみては?
また、今住んでる地域や会社の近くで探してみると、地域コミュニティとの接点になり、新しい人間関係が築けるチャンスになるかもしれません。
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