1日に何時間座ってる?「アクティブ・カウチポテト」の恐怖 2017.9.28
デスクワークの人に多い「座りっぱなし」が今、問題になっています。 定期的に運動をしていても安心できない「アクティブ・カウチポテト」について紹介します。
普段は運動しているが、仕事や家でくつろいでいる時間は長く座っている事が多い。この習慣は健康的ですか?不健康ですか? 答えは不健康です。
運動もするけど、仕事の後はソファに横たわってポテトチップを食べながら、テレビやDVDを見て過ごすライフスタイルの人の事を「アクティブ・カウチポテト」といいます。 最近の研究でこうした生活をしていると死亡リスクが高まることがわかってきました。 ある研究では、1,700人強の男女の運動レベルを検討した結果、ものを書く、読むなどして1日に11時間以上を座って過ごす男性は、 座業に費やす時間が1日7時間未満の男性に比べ、大腸ポリープを発症するリスクが45%高かったそうです。
さらに、座業中心の生活をしている男性は、たとえウォーキングやジョギング、ゴルフをしても、大腸ポリープの再発リスクが高いことが新たに報告されました。
オーストラリアでは20万人規模の調査が行われ、1日に11時間以上座っている人は、4時間未満の人と比べると、死亡リスクが1.4倍も高いという結果が出たそうです。
運動しているのに体に悪いの? と疑問を感じますよね。でも実は長時間、椅子などに座り続けることが、血液の循環や代謝に異常をきたし、心筋梗塞や糖尿病、肥満など生活習慣病の発症リスクを高めると考えられているそうです。
また、デスクワーク中心の女性は、立ち・歩きの多い仕事の女性に比べ、ガン死亡リスクが60%以上高く、 テレビをみるために1時間座り続けると平均寿命は22分短くなるなどと言われています。
このような状態が続くと血液がドロドロで上手く循環しなくなり、その結果、肥満や糖尿病、心筋梗塞などのリスクが高くなるとのこと。
では、座りすぎを防ぐためにはどうすればいいでしょう? 理想的には20分から30分ごとに3分ほど立って動くと良いそうです。
机の高さを変えるなど、座りすぎを防止する機能がついた商品も発売されています。スイッチを押すだけで最大125cmまで高くでき、実際にこの最新の机を導入した企業では、 立ちながらデスクワークを行うことができるので社員の仕事の効率や集中力がアップしたそう。また、腰痛や肩こりも改善したといいます。
仕事に集中していると気がつけば2〜3時間過ぎていることもあります。気づいた時に、大きく伸びをしながら深呼吸を3回してみませんか? それだけでも少しは血液循環が改善されそうです。