デキる女は最新ビジネス用語をとりいれる② 2017.12.31
~最近よく聞くダイバーシティってなに?~ 経営者の方々がよく使う聞きなれないカタカナ語特集です。
今回は最近よく聞く「ダイバーシティ」。英語の綴りは「Diversity」、日本語に訳すと「多様化」です。簡単に言えば「多様な人材を積極的に採用、活用しよう」という考え方のことです。 少し前までは障がい者のような社会的マイノリティの人々に就業機会を拡大することが目的でしたが、 現在では、性別や人種だけでなく、年齢・学歴・価値観など多様な「人」「個性」を受け入れ、企業で働く人材として活用しよう、というマネジメントのことを指しています。
では、どうして経営者向けのセミナーで「ダイバーシティの推進」が注目されているのでしょうか?
日本におけるダイバーシティ推進の背景には、3つの要因があると言われています。
1)労働人口の減少による人材不足
2)働く側の労働に対する価値観が変化
3)顧客のニーズのグローバル化です。
まず、少子高齢化が進み労働人口が減少、有能な人材を獲得するため企業間での競争が激しくなっています。
次に、働く側の価値観の変化とは、かつて高度経済成長期の日本では皆で「経済成長」という同じ目標に向かって進んでいましたが、 その目標がある程度達成できた今現在は、それぞれが個々の生活に注視するようになってきたことを指しています。
そして、「新卒・男性・日本人」といった画一的な採用では、同じような価値観の人が集まりやすく新しいモノ・コトを生み出すのが難しく、 国際社会についていけなくなってしまいます。時代の流れとともに目まぐるしい速さで変化する顧客のニーズに応えていくために「ダイバーシティ」が重要視されるようになったわけです。
具体的な推進策としては「女性活躍推進」「障がい者雇用」「グローバル人事」が挙げられます。
さまざまな企業で女性の役員・管理職の全従業員に対する割合を具体的な数値目標に掲げる取組みがなされています。 雇用機会均等法の存在や共働き家族が増えたことに加え、労働人口の減少もあり、女性が貴重な働き手であるという認識が強くなっているのです。 障がい者やシニアの雇用も同様です。さらに、世界はインターネットやSNSの普及により国境や情報共有距離の垣根が低くなりました。 グローバルという言葉は、ダイバーシティという言葉よりも以前から言われています。多くの企業が世界と競う・協力するのは当たり前になりました。 日本人の社員が海外赴任するだけではなく、日本国内でも外国人を採用し、国内の組織をもグローバル化していく企業が増えました。
学生の就職活動においても「女性が結婚・出産後働きやすい職場かどうか」は重要な検討材料のひとつと言われています。 多様な人々が個々の力を発揮できるような働きやすい会社環境をつくれるかどうか?今、経営者は問われています。